白内障とは
その見えづらさは
白内障が原因かもしれません
白内障とは、目の中にあるレンズの役割をしている水晶体が白く濁り、メガネを替えても視力が良くならなかったり、見え方の鮮やかさが徐々に低下したりする病気です。主な原因は加齢で70代以上の方に多くみられ、その後年齢を重ねるごとに多くなる傾向があります。
若くして白内障になる方は、糖尿病や強度近視、アトピー性皮膚炎などの病気、外傷、屋外スポーツや海の仕事など紫外線を多く受けるライフスタイル、他の病気の治療薬の影響など様々な原因が考えられます。「視界が全体的にかすむ」「光をまぶしく感じる」など、見え方に違和感がある場合は、早めに当院までご相談ください。
TROUBLE
こんなお悩みありませんか？
- ぼやけて見える
- 光がまぶしい
- 視界がかすんでいる
- 昼間と夜で見え方が違う
- 暗いところでものが見えにくい
- 免許の更新に通らなかった
- ものが二重や三重に見える
- 近視が急に進行した
- 老眼鏡でも文字が読みづらい
など
左が通常の見え方で、
右が白内障の方の見え方です。
白内障の治療
一度濁ってしまった水晶体は
薬では治りません。
治療は濁った白内障を取り除き、
人工水晶体（眼内レンズ）を挿入する
水晶体再建術という手術になります。
日帰り白内障手術について
負担の少ない日帰り手術で
視力が取り戻せます
手術では、濁った水晶体を超音波で粉砕して取り出し、人工水晶体の眼内レンズを入れます。この手術の基本は1980年代より行われている歴史と実績のある方式で、現代において標準的な手術方法です。所要時間が10～15分程度と短く局所麻酔で行うため、日帰りできるのが大きなメリットです。
ただし、単焦点の眼内レンズはピントの調節機能がなく、手術後もメガネなどによる視力の矯正が必要です。
白内障手術を受ける時期について
白内障で日常生活に支障が生じている、または見えづらさが苦になる、免許の更新に視力が足らず更新ができない、などの場合は手術をご検討いただく時期です。
当院の日帰り白内障手術の特徴
1
院長が全ての手術を行います。
2
多焦点眼内レンズを選択いただけます。
3
IQ Air Health Proを用いたクリーンな手術環境をお約束します。
手術の流れ
- 1 ご来院
- 手術前の処置が必要ですので、指定の時間にご来院をお願いします。
- 2 点眼・全身状態の確認
- 手術を行うために必要な瞳を大きく広げる薬（散瞳薬）を点眼します。
併せて、血圧等を測定して、全身状態が落ち着いているかを確認します。
- 3 手術
- 麻酔の点眼をして手術室に入っていただき、手術を開始します。
- 4 手術終了
- 手術自体の所要時間は通常10分程度です。消毒などの準備を含めても、10～15分程度で終了します。
- 5 ご帰宅
- 全身の状態を確認して、問題がなければ帰宅していただけます。
注意点
手術前
・手術前に一度は診察させていただきます。
・手術日が決定すると、目の中のバイ菌の量を減らすために、手術の3日前から抗生物質の点眼を開始します。
手術当日
・手術の順番によって来院時間が異なります。術前説明時にお伝えした来院時間をご確認ください。
・手術後は、必ず全身状態の安定を確認してからご帰宅いただきます。
・全身状態が不安定な場合は、落ち着くまでリカバリールームやベッドでお休みいただきます。
手術後
・手術当日は入浴を控えてください。
・翌日受診まで眼帯を付けてください。翌日受診時に眼帯を外します。
・お食事の制限は特にありません。
・痛みなど不安なことがある場合は、遠慮なく当院までお問い合わせください。
眼内レンズの種類
単焦点眼内レンズ（保険適用）
保険診療で使用できる眼内レンズです。1点のみにピント（焦点）を合わせる必要があり、患者さんのご希望やライフスタイルに合わせて、遠くに合わせるか、近くに合わせるかを決定します。ピントの合っていないところを見たい場合は、眼鏡が必要となります。
多焦点眼内レンズ
（選定療養・自由診療）
複数の距離に焦点を合わせることができるレンズです。単焦点レンズに比べて見え方のコントラストはわずかに落ちる場合がありますが、日常生活に特に問題がないことがほとんどです。3焦点眼内レンズでは、白内障手術自体は保険適用で受けていただくことができ、レンズ代は別途必要となります（選定療養）。
5焦点眼内レンズの場合は手術、レンズ代、手術後3ヵ月間の診察費用も含みます（自由診療）。
費用
| 単焦点レンズ | 保険適用 |
|---|---|
| 多焦点レンズ | 305,000～550,000円 |
※価格は税込みです。
選定療養（レンズ価格）
| ファインビジョン | 305,000円 |
|---|---|
| パンオプティクス | 305,000円 |
| パンオプティクス乱視用 | 350,000円 |
| テクニスシナジー | 310,000円 |
| テクニスシナジー乱視用 | 360,000円 |
| インテンシティ | 550,000円 |
|---|
※価格は税込みです。
お支払い方法
現金の他各種クレジットカードも
ご利用いただけます。
現金
クレジット
カード
高額療養費制度は、高額な医療費がかかる方や長期的な治療が必要な方に対して、自己負担の上限を設けて医療費の負担を軽減する制度です。高齢の方や難病を抱える方など、医療費が多くかかる可能性がある方が対象となります。一定の自己負担限度額を超える医療費について、払い戻しがされます。自己負担限度額については、年齢や所得によって異なります。
術後の合併症と注意事項
注意点
・手術後は調子が良くてもしばらく定期的な診察、経過観察が必要です。
・特に、手術翌日、3～4日後、1週間後、2週間後の通院は必須になります。
・感染症などの合併症を防ぐために、保護眼鏡、手術後の点眼薬が必要です。手術後生活に大きな制限が出ることは少ないですが、個人個人のライフスタイルを伺い、ご説明させていただきます。