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緑内障の種類

原発開放隅角緑内障

水晶体や角膜に栄養分を届ける房水の出口が目詰まりを起こしている状態です。眼圧が上昇して、ゆっくりと進行していくのが特徴です。以前は眼圧が高い人のみに見られる症状と考えられていましたが、眼圧の上昇なしに発症することもあることが分かっています。

正常眼圧緑内障

眼圧が正常であるにもかかわらず、視神経がダメージを受けて発症する緑内障です。従来は眼圧が21mmHgを超えて上昇すると、視神経がダメージを受けて発症するのが緑内障の典型的なパターンでした。しかし、最近の疫学調査によると、日本人では眼圧が正常(20mmHg以下)にもかかわらず、緑内障を発症する人が多いことが明らかになっています。

原発閉塞隅角緑内障

水晶体や角膜に栄養分を届ける房水の出口が狭いために、眼圧が上昇して発症する緑内障です。60歳以上の女性や遠視の方に多く見られます。さらに加齢に伴って水晶体が厚くなると、眼房水の出口が完全に閉じてしまい、急性の発作を起こすことがあります。

発達緑内障

早発型発達緑内障(生後1歳までに約80%が発症し、生まれた時に起こっている場合は先天緑内障とも呼ばれます)、遅発型発達緑内障(隅角異常の程度が軽く、主に10~20歳代で発症します)、他の先天異常(無虹彩症、スタージ・ウェーバー症候群、ペータース異常など)を伴う発達緑内障、の3つに分類されます。多くは遺伝性がありませんが、遺伝子の変異がある場合もあります。眼圧が高くなって眼球が拡大し、涙の量が増える、光を極端にまぶしく感じる、まぶたがピクピク動く、黒目が白く濁ってしまう、黒目が大きく見えるといった症状が見られます。

続発緑内障

目のケガ、ぶどう膜炎をはじめとする緑内障以外の目の病気や糖尿病など全身の病気、ステロイド薬などの薬物の影響で眼圧が上昇して発症する緑内障です。